所定内残業と法定内残業で割増率を変えたい会社の場合、割増設定についてご説明します。
<備考> |
・所定労働時間8時間勤務の社員のみの場合、不要な設定です。 |
■目次
- 所定内残業に関する概要
- タイムカード設定の設定方法
- 勤怠データ出力レイアウトの項目作成方法
- パターン別計上画面での確認方法
■操作対象ユーザー:人事権限者
■作業ページ
・タイムカードの設定(設定タブ>就業管理>タイムカードの設定(会社)>計上の設定)
・勤怠データ出力レイアウトの設定(設定タブ>就業管理>勤怠データ出力マスタ>勤怠データ出力レイアウトの設定 )
・タイムカード計上画面 (処理>就業管理>締め・計上>タイムカード計上)
1.所定内残業に関する概要
通常下記の通り、残業時間に対する割増を支払います。
【通常】
・所定外残業:残業発生時、勤務時間数が日8時間以内の残業時間(半休残業/遅早残業/所定超)
・法定外残業:残業発生時、勤務時間数が日8時間超の残業時間
法律では実働勤務時間数が8時間を超えていなければ割増を支払う必要はありません。
ただし、下記ように所定内残業と所定外残業で割増率を変えたい会社の場合、別途設定が必要になります。
【例外】
・所定内残業:残業発生時、勤務時間数が所定時間に満たない時間分の残業時間(半休残業/遅早かつ残業)
・所定外残業:残業発生時、勤務時間数が所定時間を超過した日8時間以内の残業時間(所定超かつ8時間以内)
・法定外残業:残業発生時、勤務時間数が所定時間を超過した日8時間超の残業時間
ただし、タイムカード計上画面では標準仕様では該当する項目がないため、
勤怠データ出力レイアウトで計算式を作成し、タイムカード締めた後に算出が可能です。
2.タイムカード設定の設定方法
<注意点> |
・所定時間の判定がタイムカード設定画面の日の所定時間数のため、 日によって所定時間が異なるパターンには対応できません。 ・人によって所定時間異なる場合は、所定時間ごとに部署作成してください。 |
①設定タブ>就業管理>タイムカードの設定(会社)を開きます。
※特定の部署で設定したい場合は、タイムカード設定(部署)の編集/設定変更方法を参照してください。
②「就業時間の設定」タブより就業時間の設定欄の「日の所定勤務時間数」を任意の時間に変更します。
③「計上の設定」タブより計上ロジックの設定欄の「所定内残業の計上 (日次)」より、「計上する」を選択します。
3.勤怠データ出力レイアウトの項目作成方法
所定内残業は下記項目で算出可能です。
深夜時間帯以外に勤務した所定内残業時間 | [【所内】日中勤務時間数] |
深夜時間帯に勤務した所定内残業時間 | [【所内】深夜勤務時間数] |
<注意点> |
[【所内】日中勤務時間数]と[【所内】深夜勤務時間数]は、タイムカード計上画面に明示されない項目です。 勤怠データを出力してご確認お願いいたします。 |
①勤怠データ出力レイアウト・項目作成の設定方法の3.レイアウトの項目作成方法を参考に、項目追加します。
※必要であれば、レイアウトコピーしてから項目追加します。
②項目名、列ヘッダー名は任意の名前を記載します。
【深夜時間割増25%で計算している場合】

③データ項目に深夜時間割増25%の時間数を出力する計算式を入力します。
【計算式】
[深夜勤務時間数] + [【所内】深夜勤務時間数] |
使用方法:そのままコピー&ペーストで勤怠データ出力レイアウト画面のデータ項目に貼り付けてご利用ください。
ロジック:項目「[深夜勤務時間数] 」はタイムカード計上画面の「深夜時間数」の合計時間数のため、
タイムカード計上画面にない「所定内残業」は含まれない仕様。
項目「[深夜勤務時間数] 」に深夜時間帯に勤務した所定内残業時間「[【所内】深夜勤務時間数]」を足す。
<注意> |
「所定内残業の計上 (日次)」を「計上する」の設定状態で、深夜集計を項目「[深夜勤務時間数]」のみの場合、 遅刻や半休申請時に所定内残業時間分が正常に集計されないためご注意ください。 |
④出力形式などを任意のものを指定します。
⑤[更新]をクリックします。
4.パターン別計上時間の確認方法
例:9:00~17:00勤務時に9:00~24:11まで勤務した場合
①遅刻あり(9:00~11:00の2:00遅刻)+残業
11:00~17:00の5:00所定勤務、17:00~19:00の2:00所定内残業、
19:00~20:00の1:00所定外残業、20:00~24:11の4:11法定外残業
【計上】所定外勤務に1時間、[【所内】日中勤務時間数] に2時間反映
※[【所内】日中勤務時間数] の時間数はタイムカード計上画面に表示されないため、勤怠データ出力で確認して下さい
②半休あり+残業
13:30~17:00の3:30は所定勤務、17:00~20:30の3:30は所定内残業、
20:30~21:30の1:00は所定外残業、21:30~24:11の2:41 は法定外残業
【計上】所定外勤務に1時間、[【所内】日中勤務時間数] に3時間30分反映
※[【所内】日中勤務時間数] の時間数はタイムカード計上画面に表示されないため、勤怠データ出力で確認して下さい
例:15:00~23:00勤務時に15:00~24:11まで勤務した場合
①遅刻あり(15:00~167:00の1:00遅刻)+残業
17:00~23:00の6:00所定勤務、23:00~24:00の1:00所定内残業、24:00~24:11の0:11所定外残業
【計上】所定外勤務に11分、[【所内】深夜勤務時間数] に1時間反映
※[【所内】深夜勤務時間数] の時間数はタイムカード計上画面に表示されないため、勤怠データ出力で確認して下さい
<注意> |
[深夜勤務時間数]には[【所内】深夜勤務時間数] の時間数が含まれないため、ご注意ください。 |
②半休あり+残業
19:30~23:00の3:30は所定勤務、23:00~24:11の1:11は所定内残業
【計上】所定外勤務に1時間、[【所内】深夜勤務時間数] に1時間11分反映
※[【所内】深夜勤務時間数] の時間数はタイムカード計上画面に表示されないため、勤怠データ出力で確認して下さい
<注意> |
[深夜勤務時間数]には[【所内】深夜勤務時間数] の時間数が含まれないため、ご注意ください。 |
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